演奏中にドラムのスティックがぶつかり、スムーズに演奏ができないことがあるかと思います。
実は初心者の頃の私も同様の悩みを抱えていました。右利きの場合はスティックをクロスさせて叩くというドラムの構造上、スティックが接触しやすいのは間違いないのですが、少し意識して練習するだけで接触回数をかなり減らすことができるので、今回の記事ではその内容を解説していきたいと思います。
スティックがぶつかる原因
左右のスティックの軌道が重なることでスティックは接触します。
つまり、改善策の大枠は①スティックの軌道を変える、②軌道が重なっていてもぶつからないタイミングにしてあげる。という2点です。
次に、具体的な解決策を伝授していきます。
左右の手を同時に上げる
特にエイトビートなど、左右で同時に叩くためにスティックを振り上げる動作を行う時、右手と左手を同時に振り上げてみましょう。そうすれば左手のスティックを振り上げた時に右手のスティックも同時に振り上げていることになるので接触はしません。
スティックの軌道を変えなくても振り上げるタイミングを合わせてしまえば解決するのです。
右手のスティックの軌道を変える
次に、右手が裏打ちのパターンや左手でスネアに細かい音を入れている際に発生しやすい左右の動きが揃わない時の解決策です。
右手の軌道を変え、左手の軌道と被らないようにすることで接触を防ぐテクニックです。
ちなみに私が最も多く使用するのは右手を自分側に移動し、左手のスティックを振る軌道上から逃がしてあげる方法です。もちろん、右手を奥側に移動させる方もいらっしゃいます。私も両手でハイハットを交互に叩いている際の次のようなフレーズ【右左右左右左右左右(青太字:スネア、黒字:ハイハット)】の際は右手を奥側に避難させています。
自然な軌道は人によって異なるので、様々な人の動きを研究しながら真似をしてみてください。慣れてくると自然にできるようになるので自分に合った逃がし方を見つけて繰り返し練習してみましょう。
左手の振り上げ方を変える
次に紹介するのが左手の軌道を変える方法です。
こちらはまず、スティックを振り上げる際に手首から振り上げますが、その際に自分側に引くようにして右手をかわしてしまうのです。つまり軌道が真上ではなく少し自分側に斜めに振り上げるようなイメージとなります。こうすることで右手をかわすことができるため、大きくスティックを振り上げることができるので、大きな音も出しやすいメリットがあります。
ただし、振り下ろす時に気を付けないと自分の右手を叩いてしまったり、狙いがつけにくくリムを叩いてしまったりする為、安定したストロークの習得は必須といえます。
セッティングを見直してみる
次にセッティングを見直してみましょう。
練習が要らず、最も解決速度の速い対応方法です。
スネアとハイハットの高さの差を大きくしてみましょう。
ただし、セッティングを変えることになるので慣れるまで少し叩きにくいかもしれません。
また、スネアとハイハットの高さの差を大きくすることによって距離が離れてしますため、移動距離が大きくなり、スネアとハイハットを高速で移動しながら叩くフレーズなどはやりにくくなってしまう可能性がありますので、ご自身の演奏スタイルの合わせて様々なセッティングを試してみてください。
まとめ
今回はスティックがぶつかってしまう場合の解決策をご説明しました。
ポイントは自分に合ったスティックの振り方を体に覚えさせ、同じ動きを繰り返し行うことができる再現性を身に付けることです。
おすすめの練習方法をご紹介します。
①小さいドラム練習パッドを使って同じ場所を叩く練習をする。
まず下記リンクをみてみてください。
この小さい練習パッドを使用すると、軌道が安定していないとそもそも練習にならないという。。。
しかし、このパッドで練習してストロークを極めれば、安定してスティックを振ることができるようになるのはもちろん、狙った一点を叩く力が格段に向上するため、音も安定します。
本体が小さい為スタンドもあると便利です。【アマゾンで練習パッド用スタンドを確認する】
②パッドを増設してスネアとハイハットを再現して避ける練習をする
どうしてもパッド1つで練習を行っていると、スティックの軌道が重なることがなく、避ける練習が行えないもの。そこでパッドを一つ増設してハイハットを模したパッドを増やしてしまうのもおすすめ。
メインで使っているものと同じものを追加しても良いですが、せっかくならハイハット用だけとして買うよりも、他の練習にも使用したいところ。
そこでおすすめしたいのがこちら。
こちらはゴムではなくゲルでできている為反発が少なく、打音も小さいのが特徴です。
おすすめの使用方法としては、このパッドの上でダブルストロークの練習を行うと、腕の鍛えられ方がハンパじゃないです。私は10年以上使用していますが未だに現役なので耐久性としても十分だと思いますが、一点だけ注意点があり、ドラムを叩いたささくれのあるスティックで使用するとゲルを収めた打面部分が傷ついてしまう恐れがあると考え、使用するときは新品のスティックを使用するようにしています。一回でもドラムを叩くとスティック自体がささくれていますし、なにより家の中が木の粉まみれになりますので、練習用のスティックをまだお持ちでない方はこの機会にいかがでしょうか。
ちなみに安いパッドならスタンド付きで3000円程度であります。予算はかけたくないけどハイハット用パッドを検討している方はチェックしてみてください。
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